らないがら零

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らないがら零


それは、
寒いのが苦手な僕が
この香りに春の到来を感じるからなのでしょう。
沈丁花が咲きほこり、
その後に天候が乱れはじめ、
強い香りを打ち消すような雨が降ると
もうすぐ本格的な春が来るように思えるのです。
そして、
沈丁花の香りが余韻を残しているうちに
桜の蕾が膨らんでくる――という印象があります。

昨日のブログでは
首の痛みと、それによってもたらされた苛々について
少々愚痴っぽく書いてしまいましたが、
もうそんなのは雲散霧消してしまいました。
いや、ほんと、
『フェイタスZαジクサス』様のおかげです。

それにしても
パッケージに『つらい痛みに』と書いてあったのを見て
半信半疑で手に取っただけなのですが、
まったくもって『つらい痛み』に効きましたね。
普段クスリを飲むこともなく
湿布なんかもめったに貼ったことがないもので
知らなかったのですけど
いまさらながら最近の売薬には驚かされますね。

そんなときのために
根を風にさらしているのですね。

うーん、誰に教えてもらったのだろう?
「君たちは根腐れしそうなとこに生えちゃうんだから
根を上へ伸ばせばいいんだよ。うん、そうだ。
そうしておきゃ安心ってもんだ」などと
教えてくれた方がいたんでしょうね。

しかし、一から書きなおしているってことは
『新しいもの』を書いてるようなものなのだと
自らを慰めておりますです。

僕はけっこうな子供の頃から、
あれに違和感を持っていました。
というのは、
「どういう人がこんな仕事に就くんだろう?」と
考えていたからです。
だって、
出てきたとたんにやられちゃうし、
直属の上司は《なんとか怪人》なんて名前だし、
ボスは極悪だしで、
いいことなんてひとつもないはずじゃありませんか。

「ああ、きっと給料が高いんだ」と考えてもみましたが
たとえ年収2,000万円だったとしても
《なんとか怪人》の下で働くのは嫌ですよね。
そもそも《怪人》なわけですよ。怪しいお人なわけです。
それに、

薄切りにされた椎茸みたいのしか落ちていません。
しかし、
この『薄切りにされた椎茸みたいの』は重要なんです。
たしかにここにシダーローズがあることの
いわゆる証拠物件です。
ま、ごく簡単にいうと
シダーローズの崩れた欠片なんですね。


僕たち夫婦は首が疲れるくらいうつむきつつ歩き、
シダーローズを探しつづけます。
だけど、
さすがに首が痛くなって空を見あげると、

これまた、そうではあるんですが、
そういう「嫌いな自分」を愛してあげられるのは
やはり自分だけのような気もします。



赤い芽がたくさん並んでいるのも美しいですね。
それに、こういった色を目にするだけで
すこしは暖かさを感じることもできます。

こちらは、
芽全体が薄毛をまとっていますね。
まるでモコモコの手編みセーターを着てるみたいに。

これは、きっと紫陽花でしょう。
梅雨に花を咲かせる木も、
この時期にその準備をしてるのですね。
これには、
ちょっと壮大さを思ってしまいます。
僕たちが経験する時間であれば
あっという間の出来事でしょうが、
きっと木々にとっては長いのではないでしょうか?
だって、
彼らは動くことができないのですからね。
刺激の無い日々を
ずっと同じ場所で過ごしているわけです。



いつかと同じように言われて春美は、自分のとま涙の理由dermes 價錢が分かった気がした。

日の差す部室で、震える唇が聡一を呼ぶ。
信じられないような酷い扱いを受けても、先輩が好きだった。
白いボールを投げる姿に、胸が震えた……

だから、おいでといわれれば誘いを拒めなかった。
冷たい鬼の棲み処とわかっていて、凍りつくような思いで扉を開けた。

「側に……いて」

行かないでと、過去の春美が嗚咽する。
側にいて。
キスして先輩……と、無音の唇が動いた。

「春?どうした?大丈夫なのか?」

呆然とした聡一の腕の中の春は、顔を覆dermes 價錢って泣き伏していた。

のろのろと下着を拾い、身に付け、笑われなした自分の白い精を拭く……
繰り返される儀式のたびに、心臓が悲しみで張り裂けそうだった。
かわいそうな、かわいそうな春美。
どんなに好きでも愛されなかった惨めな春美。
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